三十歳にしてプログラマに転向

一応会社でも部長から部のメンバーへ発表はあったので、ここでも書いちゃいます。転職します。2月から paperboy&co. の中の人になります。しかもタイトル通り、三十歳にして初めて本職プログラマになります。

もちろん、開発だけをするつもりは全然なくて、サービスの企画だとか、ディレクションだとか、デザイン(ビジュアルではない)だとか、総合的に積極的に関わっていきたいな、とは思ってますが、あくまでも中心は技術(開発以外も含む)に置きたいと思っています。

97年に社会人になってから04年10月までは、メール、LDAP、ウェブ、プロキシ、ポータル、アイデンティマネジメント、などといったサーバ製品の構築を担当していました。(特にメールや LDAP がメイン。)また、04年10月からは別の会社に転職し、ネットワークとサーバを組み合わせた新しいソリューションの評価・検証を担当してきました。

こんな感じで、今まではプログラミングとかウェブなんかとはあまり関わりのない仕事をしてきたのですが、04年12月頃に Sledge に出会い、ウェブプログラミングの楽しさを知り、Sledge の情報を集める過程で miyagawa さんや naoya さんをはじめ、様々な perl geek な方々のウェブサイトを巡っているうちに、それまであまり積極的に使っていなかった RSS リーダの便利さを実感し、ajax や web 2.0 といった概念があることを知り、自分用メモツールとしてしか使っていなかったブログを外部に公開することになり、blosxom のプラグインなど自作プログラムを公開すると、使ってくださる方がいらっしゃったり、エントリ単位でのコメントやトラックバックという、コンテクストベースの繋がりとか、自分がブログを拝見させて頂いている方がこちらも見てくださったりとか、はてぶや del.icio.us 等でブックマークしてくださったりとか、そういったゆるい繋がりが自分の性格には合っていたりして、ああ、今のウェブってこんな風になってるんだおもしれーなー、と、95年にはじめてウェブに触れた時の新鮮な感動と同じかそれ以上のものを感じ、この世界に飛び込むことを決心しました。

自分みたいな perl 使いは、シックスアパートやはてなに行きたいと望むものだと思いますし、実際とても魅力的な企業だとは思っているのですが、色々と思うところがあるのと、家入社長とちょっとした繋がりができた関係で、ペパボへの入社を決めました。

同じ IT 業界とはいえ、今まで本業でやっていたこととはまったく違う世界に飛び込むわけで、不安がないわけではありませんが、今はそれを遥かに凌ぐ期待感と楽しみでいっぱいです。

今まで何度かブログに書いてきた Sledge リスペクトという思いは、上で書いたようにすべての始まりが Sledge からだったから、というわけです。また、Sledge 以外にも様々な geek な方々によって公開されている情報によって色々勉強させて頂き、今の自分があると思っています。今後本職プログラマとなることで自分のスキルに磨きをかけ、ブログにアウトプットしたり、CPAN モジュールを作ったり、何らかのオープンソースプロジェクトに参加したりなどして、少しでも恩返しができればいいな、と思っています。

2006/01/23 17:00 追記
はてブコメントに反応することは普段はしないのですが、nipotan さんのコメントに対して、何らかの反応をしないと申し訳ないかな、と思いまして。もちろん perl 企業は はてなやシックスアパートだけじゃないことは十分承知してますし、L社の perl 技術者の方々もリスペクトしてるのですが、その名前を出すのはタイミング的にちょっと… と思いまして。このエントリを書いたのがもう少し前であれば、L社も確実に挙げていました。本当ですよ。