領収書と10年分の決算報告書。領収書はこれ以外にもたくさんある。法人化してからの年月が物理的に可視化されている棚。
4月1日に備忘録的にふりかえりエントリを書いていたが、 前回 から5年も空いてしまった。
フリーランスになったのが2014年4月なので、フリーランスとしては12年。 フリーランスになって2年が経った で書いたように2016年2月に法人登記したので、法人化してからは10年が経ったことになる。フリーランス12年より法人化10年の方がキリがいいので、今回はそちらをタイトルにした。
僕がフリーランスを続けなかった構造的な理由 というすてぃおさんの記事との対比で書いてみる。すてぃおさんが1年半のフリーランス経験を経て、業務委託として働くスタイルを長期的にはオススメできない、と書いていて、構造的な問題として挙げられているのは以下の3つ。
加えて、「即戦力の罠」によるスキルの切り売り感や、社会資本が蓄積されにくい、といった問題も挙げられている。例外として「希少人材」であれば構造を超えられる可能性がある、とも。
自分は12年続いている側なので、それぞれについて書いてみる。
まず「挑戦させてもらいづらい」について。自分の場合、経験のないプログラミング言語や技術領域の仕事を任せてもらうこともある。なので、この問題はあてはまらない。「確実にできることしか任せてもらえない」という状況にはなっていない。また、同じ技術領域であっても会社によって解決したい課題は異なるので、そういう意味でも新しい経験は得られている。同様に「即戦力の罠」によるスキルの切り売り感もあまりない。
「社会的な評価が蓄積されにくい」については、もう十分蓄積されているので、これ以上蓄積しなくてもよさそう、というのが正直なところ。
「マネジメントや組織の意思決定に関われない」については、むしろマネジメントしたくないからフリーランスをやっている。これはデメリットではなく、自分にとってはメリット。
「社会資本が蓄積されない」については、自分の場合、そもそも信頼関係や評判の基盤が会社ではなくオープンな技術コミュニティにあるので、契約が終わったらリセットされる、ということがない。
元記事では「希少人材であれば構造を超えられる」とあるが、まあ、自分はそこに該当するのだと思う。自分で言うのもどうかと思うけど、12年続いているという事実がそれを裏付けているのだろう。
ただ、元記事の主張自体は理解できる。自分のケースが一般化できるとは思っていない。