1年間のまとめ的なエントリは今まで書いたことがなかったけど、今年は色々あったし、後から振り返ってターニングポイントだったな、と思えそうな年になったので、特に印象に残ってることをまとめてみることにします。
まずは 2012/01/06 のこの予感めいた tweet。
今年は転機になりそうな気がする、なんとなく。
— Gosuke Miyashita (@gosukenator) January 6, 2012
これは無根拠にこんなことを言ってたわけではなく、ペパボで新しく技術者のための評価制度ができたこと、そしてこの評価制度をベースとして、「技術基盤整備エンジニア」というポジションをつくることが承認されたこと、が背景にあっての tweet です。技術者評価制度と技術基盤整備エンジニアについては、以下のエントリにまとめています。
上で書いた技術基盤整備エンジニアとして、あんちぽ さんと hsbt さんがペパボに入社してくれました。
今までペパボの技術責任者として、ペパボ全体の技術を見る立場だったのですが、自分はどちらかというと OS やミドルウェアレイヤーの技術がテリトリーで、開発についてはそれほど得意ではなく、十分にケアすることができてなかったのですが、あんちぽさん、hsbt さんにペパボの開発全般を見てもらえるようになり、とても助かっています。
特に、自分の能力不足やリソース不足で、これはやるべきだろうと思いながらもできなかった数々のことを、二人がガンガンやってくれるので、とても頼もしく、ペパボの技術にとってなくてはならない存在になっています。
色々思うところがあって、4月から大学生になりました。いまのところ、学業の方も順調に進んでいて、1年目で目標としてる単位数はなんとか取得できそうだな、という感触なのですが、大学に再入学してぶっちゃけどうか、といったエントリを、大学生活が1年経過した4月ぐらいに書く予定です。
また、WEB+DB PRESS Vol.72 のインタビュー記事でも、このことについてとりあげて頂きました。
ペパボ初/発の PaaS である Sqale をリリースしました。これまでのペパボにはなかったタイプのサービスで、技術的な面でも新しいチャレンジができて、とても楽しく仕事ができました。
過去にペパボでがっつりと関わったサービスには、30days Album や ロリポップの大幅リニューアルがあるのですが、このどちらもアーキテクトとして技術全般を見つつも、実装もがっつりやる、という感じで、なかなか大変だったのですが、今回は頼もしいメンバーに恵まれ、アーキテクトにほぼ徹することができました。(OpenSSH や Linux カーネルのパッチ書いたり、AMIつくったり、といったこともやってましたが。)
ペパボが徐々に Ruby にスイッチしてることもあり、Sqale でもふんだんに Ruby を使っている、ということもあって、札幌Ruby会議2012 で発表してきました。Ruby 関係の集まりで発表したのはこれが初めてです。(自分の発表ではほとんど Ruby の話はしてないですが。)
[sprk2012] Inside Sqale's Backend from suzuki on Vimeo.
自分以外にも、あんちぽ さん、hsbt さん、刺身 と、トータル4人がペパボから登壇していて、Rubyコミュニティの方々に、ペパボを印象づけることができたのではないかと思います。
YAPC::Asia Tokyo 2012 でゲストスピーカーとして招いて頂き、クロージングキーノートをつとめることに。牧さんからお話を頂いたときは、びっくりするとともに、とても名誉なことで、二つ返事でOKしました。自分が今までスピーカーをやった中でも、最高の出来事です。
RubyConf Taiwan 2012 で、初めて海外でスピーカーデビューしてきました。
今年は、仕事面でもプライベート面でも大きな変化があったけど、技術者評価制度にしても、学生になったことにしても、まだ種を蒔いただけ、という段階。技術者評価制度は、ペパボのビジネスに貢献して業績向上につながるようじゃないと意味がないし、大学も卒業しないと意味がないので、現状に甘んじることなく前に進んでいく所存。